岩手の山々とみちのく潮風トレイル

—自然・文化・暮らしを感じる旅へ-

岩手県は、東に広がる北上山地と西にそびえる奥羽山脈により、変化に富んだ山岳地形を有する地域です。これらの山々は、太古から人々の暮らしと深く結びつき、信仰の対象であり、豊かな生態系を育む場所として受け継がれてきました。

岩手の山々の魅力は、その多様性にあります。

北上山地は標高1,000m級のなだらかな山々が連なり、ブナ林や高山植物が広がる原生的な景観が特徴です。早池峰山は、固有種・ハヤチネウスユキソウが咲く高山植物の宝庫であり、古くから信仰の対象として崇められています。一方、奥羽山脈はより標高が高く、火山活動の影響を受けた岩手山や秋田駒ヶ岳などの名峰が連なり、ダイナミックな火山地形や温泉を楽しめるエリアでもあります。秋には紅葉一面に染まる山々、冬には厳しくも美しい雪景色が広がり、四季折々の表情が登山者を魅了します。

三陸沿岸を縦断するみちのく潮風トレイルでは、雄大な太平洋を眺めながら、漁師町の暮らしや津波からの復興の歩み、そして三陸の食文化に触れることができます。リアス式海岸の壮観な風景を歩き、自然の恵みと人々の営みを肌で感じることができるでしょう。

山と海、そして人々の暮らしが織りなす岩手の大地。ここでしか体験できない「自然・文化・暮らし」を感じる旅に出かけてみませんか？